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ケンタとケーキ

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こんばんわ
 
今日25日は年に一度のクリスマス
家にはチキンとクリスマスケーキが用意された。
 
イメージ 3
 
じゃーん
たぶん四つ誰かが食べた後だけど結構美味しそう~
甘いものはあんま好きではないけど
ケーキなんか食べるとしたらクリスマスか誕生日くらいだろうから
ひとつくらいは食べておこうと思う。
ちなみに、アイちゃんに白いクリームのをあげてみた。
 
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「アイちゃーん、ケーキあるんだけど食べる~?」
「… ケーキ? ケーキっていったか今」
「そうだよー、ケーキだよー、今すくってあげるからちょっと待ってねー
 
「じゃ、こっちきて、お座りして、お手してから…
 
 
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「ケーキ大好きっっ!」
 
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「ま、それが本能ってやつだよね」
 
 
次はチキンに移ってみた。
チキンは定番、ケンタッキーフライドチキン。
 
イメージ 1
 
以前はチキンで成功を収めた感じの
タキシード姿のおじさんだったが、
このデザインはカーネルのチキンに対する情熱を感じられて
とても好感を持てる。
 
イメージ 2
 
元々は五つあったのだが
写真をとる前に二つ食べてしまった。
僕は鳥の血管がキライで
コンビニなどの唐揚げ弁当で血管を見つけると
二度とそこの唐揚げは食べたくないのだが、
ケンタッキーの血管はそれほどでもなかった。
というか、血管の無いケンタッキーを見たことがないので、
それはそれとしてケンタッキーの個性なんだと考え、
細かいことは気にせずに丸かじりするようにしている。
 
そういえば、昔こんな話しを聞いたことがある。
知人がある高速道路を走っていた時、前方に一台のトラックが停車していた。
こんなところで停車するなんて、恐らく事故でも起こしたのだろう...
そう思って速度を落とし、トラックへと近づいていった。
すると、トラックの荷台周辺の道路が妙に白い。
まさかこんな季節に雪じゃないし...一体何が散らばっているんだ?
不思議に目を凝らすと、それは白く丸い塊だと気づいた。
「なんだバレーボールか。きっと事故の衝撃で荷台から転げ落ちてしまったんだろう」
ぴくりとも動かないバレーボールに、知人はなんの違和感も感じなかった。
「いこういこう」
そういって、アクセルを踏み込もうとした瞬間、助手席の彼女が悲鳴を上げた。
「ボ、ボールがこっち見てるうぅっ...
「ま… まさか…」
知人が気づくよりも先に、
白く丸い塊は目を開き羽をばたつかせ、コケコッコーと叫んだ。
そう...それは、生物学上、極限にまで膨張させられたにわとりの集団。
ケンタッキー独自の味を期待された者達。
事故の衝撃で荷台から転げ落ちた、
おびただしい数のにわとり達なのだった。
彼らはぴくりともうごかなかった。
否、うごけなかった。
私はある言葉を思い出した。
 
飛べない鳥はただの鳥だ。
 
道路の中央で、
自立することのできなくなった
白く丸い巨大なにわとり達は、飛べなかった。
 
だが、私は思う。彼らはただの鳥ではない。
飛べない鳥でも、世界有数の鳥なのだ。
ただの鳥では成し得ない使命を授かっているのだから。
 
数十分後、警察の事情聴取の後、
彼らは一羽残らず再びトラックの荷台へと
大人しく積み込まれて行った。
 
そんな、クリスマスの夜。
 
 
 

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